Human are all about SPICINESS!
時は、麺歴2022年。
とある亜熱帯地域の小さな王国に、
それはそれはグルメにうるさい王様がいました。
冷たいものに熱いもの、薄味に濃い味・・・
この世の全ての美味いものを食べ尽くした末、
王は言いました。
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皆の衆、心して聞くがよい。
『 人類みな辛さが全て 』である!
もっとも美味い辛味料理を作ったものに、
未来永劫暮らせるほどの褒美を取らせよう。
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それを聞いた王国中の人間は、
城のシェフは勿論のこと、
町の料理屋から一般家庭の人々に至るまで、
我こそはと王の面前に料理を並べました。
しかし中々、王は首を縦にふりません。
もうこれは、
王が納得する辛味料理はないのでは・・・
誰もがそう思ったその時、
北の大地から来たという料理人が
真っ赤な拉麺を差し出しました。
レンゲでスープをすくい、
口に運んだ王は思わず叫びます。
「辛ッ!!!!!!!!!!でもうまっ!!!!!!!!!!」
こうして北の大地の料理人は真っ赤な首飾りと
たくさんの金貨を手にし、
死ぬまで平和に暮らしましたとさ。
おしまい。